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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第11章 ~変わってゆく日々~


「近いな……すごく」

「うん……思った以上に、いいかも」


 熱にうなされたように顔をほんのりと桜色に染め、凛音は表情を綻ばせる。

 腰が疼くのに、余すことなくみっちりと包まれる暖かな安心感。


 きっと凛音としか味わえない。


 他を知ってるわけじゃないが、そんな気がする。


「こうしてるだけでも気持ちいいね」

「あぁ、ウズウズするけどな」


 フッと、俺が笑って見せると、凛音はクリっとした愛らしい瞳を細め唇をくっつけてきた。

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