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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第12章 ~いもうと~



 仲がいいってどこまで許せる?


 放課後、いつもの様に凛音と待ち合わせしている昇降口に行くと、妹の周りには数人の男性がいた。


 無邪気に笑う妹。

 俺とは真逆で人懐っこい性格をしている凛音。

 その笑顔は誰のものでもない。


「あ、お兄ちゃん」


 俺に気づいた凛音はその男性たちに「じゃあね」と笑顔を向け、同じ表情で俺のもとに小走りで来る。


「悪い、遅くなった」

「ううん、そんなに待ってないよ」


 へへっと、見せる笑顔に俺は少し嫉妬した。

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