天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第17章 ~バレンタイン~
「でも、お兄ちゃんのそういうところがわたしは好きだな。気にしてくれてるんだって思うと愛されてるって感じる」
要はそう言うことなんだが、そう、あらためて言われるとこっちが恥ずかしくなる。
「お兄ちゃん、普段好きだって言葉にしてくれないから」
「……あんまりそう言うことは気安く言うものじゃないだろ」
「うん、だからこう言う何気ないことがキュンってしちゃう」
凛音の素直なところが俺の心を温かくしてくれる。
ただ、俺は単純だからそういうこと言われると……思考がそっちの方にいってしまう。