恋愛ゲーム
第2章 *騙された
その真理に便乗するように、普段は優しい友達達が次々に私をからかう。
可笑しい。
この光景はどう考えても可笑しい。
私は下手に何か言うのは危険だと悟ると、何も話さず意識を別のことに集中させる。
ここに居るのは男じゃない。男じゃない。
心の中でぶつぶつ呟きながら、どうにか嫌いな男の存在を無いように意識を集中させていたら、いつの間にか私をからかっていたのは終わっていて、どうやら男の方も自己紹介を終えたようだった。
そしてなぜか合コンならではの席替えと言うものをし、真理に必死で嫌だと目で訴えるもののスルーされ、男に挟まれるというのに耐えきれなくなった私はトイレと称して、どうにか抜けてきた。