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初恋

第5章 2人に近づく影

「真香ちゃん?」
「ん?」
「あのさ…御津 和美って知ってる?」
「御津…?」
「うん…知らないよね」
「ぁあ!黒髪のコでしょ?」
「知ってるの?」
「うん。いろいろと派手な事してるコだったし」
「そっか…ありがとう」
「いえいえ」
ブー…ブー…ブー…
晃太の携帯が静かに鳴り響いている
「はぁ…誰だよ」
携帯を見ると


NO name

御津和美です
今日はありがとう!


ときていた
「彼女?」
「ううん。知らない人からだった」
「そっかぁ大変だね(笑)」
「だよね(笑)」
晃太は御津から来たメールを消した


その日は学校にいるときにはメールはこなかった

「おかえりー」
「ただいま」
晃太は家に帰るとリビングにいる母の声が聞こえ2階へ行き自分の部屋に入った

ブー…ブー…

「はぁ…」
カチャ

受信ボックスには
御津からのメールがきていた


暇だよ~
長嶋君今何してる?



というメールだった

シカトしていたら
10分後

ブー…ブー…
「またかよ…」


シカトしないで(;;)

と書いてある


昼寝してた

と返したら

ゴメンね~
でも長嶋君とメールしたかったからぁ


で?用件は?


長嶋君って好きな人いる?



このメールが来たとき晃太の頭のなかには真香の顔が浮かんだ


いるよ


それから返事が返って来なくなった



翌朝

「おはよ」
「あっおはよー」
「あ゛ー」
バダリと机に倒れ込む晃太
「どうしたの?」
「んー…真香ちゃんに会いたかった」
「なっ///」
「顔真っ赤…」
真香はそっぽ向いて窓をみる
「ツンデレ真香ちゃん」
「晃太?御津さん来たよ?」
「あ?めんどくせ…」
「ほらほら」
「はいはい」
ガラッ
「なに?」
「知らないの?」
「何が?」
「私、あなたの婚約者だって言うこと」
「…は?」
「まぁ知らないのも意味ないわ私だって今日の朝聞かされたんだから」
「はぁ?なんだよそれ…婚約?意味わかんねぇ…まぁそうゆう事だから、好きな人がいても諦めるのね(笑)よろしくね。旦那様」
「はぁ?誰がテメェの旦那になんだよ」
「しょうがないじゃん。親が決めちゃったんだから」
「俺は認めねぇからな」
ピシャリとドアを閉め御津から離れた

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