“さくら”が散る前に…
第3章 彼女の秘密
俺は彼女に どうでもいいような話しを沢山した
「それでさぁ~ 俺が最後に食べようとしていた卵焼きを 兄貴が勘違いして食っちまったんだぜ?!も~その時は 取っ組み合いの大喧嘩!!」
俺は あの時の事を思い出し
「あぁ~~!!俺の卵焼きいぃぃぃぃぃ!!!」
と 悔しそうに叫んだ
そんな俺を 彼女は
「ふふっ 杉村君って そんなに卵焼きが食べたかったんだね?」
と 小さく笑いながら言った
「ああ!!俺卵大好き!!なのに兄貴が……クソォォォ!思い出しただけでムシャクシャする!」
俺が大声で叫んでいると
「………なら……私が卵焼き…作ってあげようか…?」
(………え?)