
残業・メモ子
第31章 迂回
『誰……何ですか?』
声が震える…
なんなの?
何?これは…何なんだ!!!
綺麗な顔で…微笑む…藤原さん…
「…メモ子さんに興味があった…
影男を知ってる男って…所かな…」
『…まさか…騙されてた…?』
背中に重りが乗ったように…体が…重くなり……
嫌な予感が…一気に脳を駆け巡った!!!
騙されていた…?
私は…影男に…影男達に…
いい…笑い者にされていた?
私は…ギッと…藤原を睨む!!!
「…睨むなよ――――…
騙されたって――――…なんだよ」
『…何人かで…メモ子のメモ帳で……遊んでいたの?』
私は…悔しくて……震えていた…
こんな…事…少し考えれば…解ったのに!!!悔しい!!!
悔しい!!!
