
残業・メモ子
第40章 帰道
優しく包み込むような声に…ドキンと…した…
『…私…大島さんを…誤解してたんですね……』
「…“社会人デビュー”ってやつだよ…
ホントの俺は――――…
クソ真面目で、几帳面で…面白みのない奴だったから…」
『……え?』
私は……チャラい大島しか…見たことがないから…驚いた!!!
面白みのない……人間…?
「あっ…疑ってる顔だ!
メモ子さん!!!ヒデーな!」
大島は、私の表情を読み取り…眉間を突いた!
『////大島さん!』
眉間を押さえて…大島を見つめる……と…
大島は…笑いながら―――…
ス―――――っと…寂しげな顔を覗かせた…
