
残業・メモ子
第40章 帰道
「…就職も決まって…
未来が見えた俺は……
彼女にプロポーズしようって…決めたんだ!
でもさ―――――…彼女は…他に男作って――――…
俺の前から消えた――…」
大島の体に…力が入ったのが解った―――――――…
「…理解できなくて…
彼女に…理由を聞いたんだよ…
その理由が…
真面目で几帳面で…面白みのが全くない…
付き合ってて…ドキドキ感が薄れていく日々に…怖くなったって…
しまいには…セックスも…単調で……俺ではイケないって…
セックスまで…真面目すぎて……つまらなかった…
だから…他に男作った……
って――――――――…」
さっきまで…力が入っていた体は…
気が抜けたように…脱力した…
「……彼女の言葉は…当時の俺には……
ショックで―――――…
その日から…俺の一部は…反応しなくなってた―――…
数日は…ショックで…エロい気分にならなかったから…気がつかなかったんだ…
でも……朝の…反り返りが…ない事に気がついた時には……もう……」
