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残業・メモ子

第52章 無夜

振り上げた…腕は…


だらん――――…と…



重力に素直に従う―――…









この…メモ帳には…




石割を不快にさせ……


私への理想を断絶させる全てが書いてあったが―――…










大島の…最後の可能性や…



藤原の…友を思う…願い…


伊藤の…イメージの窮屈さで起こした悲恋など……










…人として……誰かと繋がるための…何かであったことは…確かなのだ――――…








捨てられない―――――…







これは…私…




私自身……… やめたくても…止められなかった…





弱い私自身――――――…





そして…




その…弱い私自身が……




誰かの役に立てた――――…






確かな…証拠―――――…




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