
残業・メモ子
第59章 静隣
私は―――――――…
小野寺さんと…福島課長の会話に……
口を押さえ………
固まってしまった―――…
今――――――――…
“新道 理香子”と―――…
母だ――――――――…
私は……小会議室の隣の部屋で……
小さく……うずくまる…
母が……私を………
「…おい…大丈夫か……?」
ふと………今…一人ではない事に気がつく――――…
今日は…たまたま…
企画の予算資料をもらいに…会議室に来ただけだった…
少し…ゆっくり会議室に来てしまったため……
隣の部屋で………情事が終わるのを……
待っていたのだ――――…
藤原と――――――――…
