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残業・メモ子

第78章 夜風

『私……影男を探してた…
影男を…求めてた――…』




「//////…め…い…こ…」



『私は……影男を……

藤原さんを――――求めてた…』






両手の小指は…小指で固く結ばれ…




藤原は……「なん…だよ…それ――――…超…屁理屈じゃねーか…」



って……鼻の頭を…赤くしていた…



『…今日は…意地悪な事…言わないんですね―――…』




向かい合わせだと…少し見上げる形になる…藤原の瞳…






さっき…泣きそうだった顔は……



少し…キリリとして……



また…見たことのない…



綺麗な顔になる―――…




「……俺は基本…意地悪じゃねーよ……」




そう言うと……



お互いの冷えた唇を……




重ねた――――――――…



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