
残業・メモ子
第78章 夜風
重なる唇――――――…
軽い口づけ――――――…
求めていた―――…唇…
「芽依子……好きだ…
芽依子―――――――…
好きだ…好きだ――――…」
『…意地悪………
そんなに言われると……
泣きたくなります―――』
小指に……赤い糸が……
絡まっているように……感じる――――――――――…
互いの…指だけど――――…
血の通った――――…
赤い…糸―――――――…
こんなに…きつく…縛ったら……
もう…どんな事しても…
解けないよ――――――…
小指が……痛気持ちいい…
