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俺の妹はこんなに可愛い。

第1章 『可愛すぎて、妹っちゃう♪』

 

 
【大学1年生の頃の話】




 ある日の日曜日。俺は休日に仕事の入った母親のピンチヒッターとして、母宅で(当時)3歳と6歳と8歳の妹たちのベビーシッターをする事に!



三女(3歳の妹)「ねえちゃんたちだけ、ずるい~! あたちもやる~!」



 長女と次女とTVゲームをしていた所に、三女が起きてくる。常に姉たちと同等でいたい彼女にとって、仲間はずれは最大の屈辱! しかし3歳児にはまだ早いゲームだった。


 『じゃあ三女はお兄ちゃんチームに入ってよっ』と言って兄と共闘する体を取らせる事で(※実質コントローラーを操作するのは俺だけ)、3歳児のゲームへの参加権を作ってやる。



三女「うわあああん! まけちゃったあああ!」



 長女と次女に手加減した俺が負けてあげるたび、三女が泣く……。わんわん泣く……。常に姉たちより一歩先を行きたい彼女にとって、負けは最大の屈辱!


 このままではマズい! なんとかして勝ち続けねば! 妹のため、今日を円滑に進めるため、手加減をやめたお兄ちゃんが勝利に専念し出す。すると今度は――



長女&次女『うわあああん! 負けちゃったあああ!』



 ――6歳児と8歳児が泣き出した! 常に姉妹間で一歩先を行きたい彼女たちにとって、負けは最大の屈辱!


 誰が勝っても誰かが泣く負のスパイラルは、このあとも三時間くらい続いた……。






(次㌻につづく♪)

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