俺の妹はこんなに可愛い。
第2章 『 家に来られて、妹っちゃう♪』
それからしばらくたったあと、魔掘を綺麗な家になるまで掃除してくれた母親に「ありがとう」を言いながら家に入り、みんなでトランプをやることに。ゲーム内容は『ダウト』。
長女「このカードは10っ――…」俺「ダウト♪」
二女「これは7っ――…」俺「ダウト♪」
長女「む〜っ、何で兄ちゃんは私たちのうそがわかるの〜?」
俺「はっはっは、お兄ちゃんには第三の眼がついてるんデース。おまえたちの手札はお見通しナノデース!」
妹たちの表情を見分ける眼をつけたお兄ちゃんに取って、絶対有利なこのゲーム。いまこそお兄ちゃんたる由縁を見せつけるときデース。
俺「じゃあ、つぎは俺の番だな! このカードは2――…」
母親「ダ・ウ・ト」
俺「へ……?」
母親「悪い、こっちには第四の眼がついてるんだわ」
結果的に、俺の表情を完全に見分ける眼をつけた母親の絶対有利なゲームとなった。なんだか母親たる由縁を見せつけられたような気がする。ぐやじいィィー!
写真:『妹の三連星』
http://www.fastpic.jp/images.php?file=7319652423.jpg
元魔掘、現綺麗な家で撮った妹たちの集合写真。帰り際「次に来てくれるのはいつになるのかなあ」等と、ちょっとホロ苦い思いをしながら撮った写真。
しかしそんなホロ苦い思いは、妹たちを車まで贈りに行ったときに解消された。何故なら――
俺「…じゃ、またねー」
母親「来ないの?」
俺「…は? なにが?」
長女「ウチにもおいでよー」
三女&二女「おいでよー」
俺「………」
――思わぬサプライズに見舞われて、すこしウルウルしちゃったからだ。
俺「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます」
母親「あいよ」
妹たち『やったー!!』
そのあと妹の家で、11時まで遊んだ。母親に「寝る時間狂った。やっぱ呼ばなきゃよかった」と怒られたのは言うまでもなく←