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俺の妹はこんなに可愛い。

第2章 『 家に来られて、妹っちゃう♪』

 





母親「この魔窟を、人間が入れる状態にしてやるから、それまで外で妹たちの面倒見てろ」


 そう言って掃除機を構えた母親に家を追い出されたこの魔掘の主は、アパートの階段で遊ぶ妹たちの面倒を見ていた。




長女&二女&三女『葉っぱさーん! こーんーにーちーわあああ!!』



俺「近所迷惑だからっ!」


 民家の木々に対する挨拶も忘れない礼儀正しい妹たちを持ったことに感心しながら、今度はご近所さんに対する礼儀も教えようかと思った。




二女「にいちゃん、この階段ボロだよ! 走っただけでドタドタ地震が起こるよ! ドタドタッ!」



俺「近所迷惑だからっ!」


 階段もといアパートの住人に震災を巻き起こす二女。彼女がドタドタッ階段を上り下りするたび、俺の心臓にもドクドクッ震災を巻き起こした。




三女「うわあああん! ぷりきゅあ、おっこどちちゃったああ!」



俺「階段から人形おとしちゃったのねっ、いま取ってくるから泣き声のボリューム落として待っててねっ! 近所迷惑だからっ!」


 彼女に取っての泣き声は、アパートの住人に取っての騒音であり、俺に取っての冷や汗だった。明日あたりご近所さんにお詫びの品、配って回らないと……。






 
(次㌻につづく♪)

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