
4月の空に舞うサクラ
第1章 出会い
ときどき。
本当の自分を見失いそうになる。
皆の前だと
嘘の自分を演じている私がいる。
いや…。
私自身、自分のことが分かってないんだ。
……。
ウジウジしてて何かキモいな。
よしっ!
静かな図書館にでも行こうかな。
私の通うこの学校は、
校則が周りの高校ほど厳しくなく、ゆるゆるの為
一部の中学生からは人気の学校である。
しかし、
ある程度の成績でないと先生から見捨てられる。
まぁ、簡単にいうと
退学する人数が半端ないということだ。
頭のいい人はそれなりに良く、
唯一、学校の図書館だけはちゃんとした身なりでないと
入れないようになっている。
茶髪に染めてる人などは門前払いだ。
