テキストサイズ

紅姫と黒猫の夜

第3章 頼み事


(あいつは、王族や皇族、金属器使い、眷属、伝説の魔法使いマギである俺の事でさえ道具としか思ってない。
しかも紅玉は、皇族で、迷宮を攻略した金属器使いだ。だったらなおさらあのバカ殿は紅玉のこと………)

恋愛対象としてなんて見てないはずだ。

「そんで、もう諦めたけど、忘れることはできそうにないとかゆってるしィ…紅玉、バルバット国王との婚姻が破談になって、好きな人と結婚できるわけでしょ?だけどさァ……あのシンドバッド王のこと、紅玉は心の底から好き、ってわけじゃなさそう何だよね。」

「はぁ?だったら紅玉の想いは何だって言うんだよ。」

「うーん…僕にはよくわからないけどォ………憧れ、みたいな。とにかく紅玉の気持ちは恋じゃないしィ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ