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紅姫と黒猫の夜

第4章 接吻


コツン

(……………ッ!!)

ジュダルの顔が赤く染まる。

(こいつっ馬鹿かっ!!)

「ジュダルちゃん!?本当に大丈夫?!熱とか……無いでしょうね?!」

紅玉は額をつけたまま話す。

(…ッ、吐息がッ!!つーかホント馬鹿、馬鹿、俺がこんな我慢してるってのに、こいつっ!煽りやがって…!)

「ねぇ、本当に熱があるんじゃなぁい?なんだか顔も赤いし、息も少し荒いようだし。」

そういってスッと離れていく。

紅玉の甘い香りが離れていき、少し寂しくなる。

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