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紅姫と黒猫の夜

第1章 悩み


その頃ジュダルはというと。

中庭で浮遊魔法を使って遊んでいた。

(暇くせぇ……ちょっと前なら、この場所にはいつも紅玉と二人でいたってのに。俺のことほったらかしていったいなに考えてんだよ?)

宮中の人間達の話から、紅覇とお茶をしていることはとっくに知っている。

問題は、そこでどんな話をしているか、なのだ。

国にかえってからの紅玉の様子からして、何か悩みを抱えているのは間違いない。

自分には言えない事なのだろうか。

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