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紅姫と黒猫の夜

第16章 初夜


と、ほっこりしていたのもつかの間。



夏黄文が、紅玉にこう告げた。



「紅玉姫、今夜は床入りでございます。湯浴みが済みましたら、二階のほうの寝所へ……」



ドキン!

心臓が早鐘をうった。

ついに、ついにこのときが…

初夜が来てしまったのだと、思い知らされた。

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