
いまでも…
第5章 恋をした
▼翔side
俺達は今、咲き乱れた桜を見ている。
そうしたら
「ねぇ翔、ココ連れて来てくれてありがと」
と恋菜が言った。
あの時みたいに、また下を向き言う姿に心臓がドクンッとする…
俺は、
「どういたしまして!」
自然に笑顔になった。
恋菜といると、本当の俺になれるみたいな。
良く分からないけど、俺は恋菜とずっと居たいと思った。
恋菜が笑った!って言うもんだから恥ずかしくなって
「なんだよ!見んな!」
それでも恋菜は
「へへ…もしかして照れてるの?」
何て言い出した。
