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嵐が執事!?

第14章 *寮をご案内致しましょう♪ ~雅紀×瑠奈~*

瑠奈様には、忘れられない過去があるんです。
それを、今から話しましょう。


あの時、瑠奈様はまだ5歳でした。
俺は小学生か中学生でした。

デパートへ行ったんです。
そしたら、停電に…
その時、俺と瑠奈様は、迷子だったんです。
2人で、エレベーターに乗ってる時でした。


[ま〜君怖いよぉ…まー君…]

瑠奈様はそう言って泣いておられました。
30分くらい、エレベーターの中に閉じ込められました。

俺もパニクっていたんです。
だから、お嬢様がSOSボタンの付いたネックレスをしている事も忘れていたんです。


お父様とお母様がいない真っ暗な空間が、まだ幼かった瑠奈様にしっかりと刻み込まれたんでしょう…


俺はここにいるよ!ずっと瑠奈ちゃんの隣にいるよ!…
俺はずっと言っていました。

だから、エレベーターの中でパニックになった瑠奈様には、あの時と同じ言葉を言うんです。
そうすると、収まるんです。

瑠奈様の忘れられない過去は、俺のせいかもしれません。
だから俺は、一生瑠奈様のそばにいると誓いました。
どんな形であろうと。

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