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嵐が執事!?

第14章 *寮をご案内致しましょう♪ ~雅紀×瑠奈~*

【瑠奈side】

あの時以来、エレベーターが急に止まると、私はパニックになってしまう。
でも、その時、決まって雅紀の声がする。
あの時と同じ…

その時の雅紀の声は、とても安心するわ。
優しく包み込まれるの。
大丈夫だよ?って。

でもそれは、雅紀にとって苦痛なのかもしれない…
雅紀にとっても辛い過去なのかもしれない…


今日は少ししかパニックにならなかったらしい。
雅紀が嬉しそうでほんの少し悲しそうな顔をしながら教えてくれた。

私も成長しているのかもしれない。
もし、パニックにならなくなったら、あの声を聞けなくなるかもしれない…

でも、私はあの声をずっと聞いていたい…
雅紀に、そばにいてほしい…

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