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真夜中の遊戯

第2章 黒髪の男





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「おーい、起きてよ」



翌日の晩。



どうやらかなり眠ってしまっていたらしい私は、黒髪男の声で目を覚ました。



重い体を無理矢理起こす。




「どう?ここの生活にはもう慣れた?」


「………」


「恥ずかしくて答えられない?」


「……っ」




どうやら今は、黒髪男1人らしい。



私は売られてからずっとこの部屋に閉じ込められている。




「別に外に出してあげてもいいんだけどねー。どうせ君は逃げたって行く宛ないだろうし」




これは嫌味なんだろうか?



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