真夜中の遊戯
第2章 黒髪の男
ビクリと身体が跳ねる。
毎晩毎晩教え込まれてきた快楽を欲しているのだ。
「んっ…」
「こんなにシーツ汚して…いけない子だなぁ」
クスリと笑った玲さんは、私を縛っている縄を外した。
手首にはその痕が残っている。
「シーツ交換するけど、その前に君も洗わないとね」
……来てしまった。
“お風呂の時間”が。
ベッドの隣にあるお風呂にいれられ、身体の隅々まで洗われる。
勿論その間も逃げることは許されない。
手を結ぶ縄の代わりに、首輪がつけられる。
「ほーら、入って」
私をお風呂までつれてくると、無理矢理窓の前に立たせる玲さん。
このお風呂には、大きな鏡と大きな窓があるのだ。