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I'll protect you.

第16章 夏休み



それから、カナのお父さんは写真にハマったのか終始私達をカシャカシャ撮っていた


そんなお父さんをほっといて私達は夕飯の準備を始めた


各自自分が探してきた食材を担当する


最初にシン君がニンジンを切って鍋に入れた

コウキ君が玉ねぎに苦戦している間に私がじゃがいもを切った

コウキ君は涙を流しながら慣れた手つきで玉ねぎを切っていく


『コウキ君、料理上手いね!?』


私がそう言うとコウキ君は照れながら顔を背けた


「俺もユウと同じ母子家庭だから…

仕事で忙しい母さんの手伝いしたりしてんだ。

姉ちゃんいるけど学校行ってて帰ってくるの遅いから俺がやってる…」


『コウキ君がご飯作ってるの!?』


「手伝うくらいはね…」


スゴイ!コウキ君の意外な一面…!!

家族想いなんだなぁ


コウキ君に感心しているとカナが家から出てきた

右手には包丁を持ち
左手には肉のパックを持っている


あ、危ない人だ…


カナは肉のパックから肉を取り出しまな板に置いた


「この肉野郎!!!!

俺がけっちょんけっちょんに切り刻んでやる!!!!」


肉になんの恨みがあるのかはわからないけど、
カナの意気込みを感じる…


みんなで、カナの切断の儀式をただただ見守った



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