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I'll protect you.

第16章 夏休み




「俺の勝ちだッ!!!」



カナが肉を切り終わると私達はカナに拍手喝采


…よくわからないけどお疲れ様です


みんなの顔も引き攣ってるよ…



肉を鍋に入れて、少し煮込んでカレールーを入れる


「こんくらいか!?」


「もうちょっとじゃね!?」


『もうちょっと!』


「入れちまえ!」





結果





「おたまが取れねぇぞ!!」


「なんだこれ、固まってるぞ…」


『…』


「水たそうか…」



なんとか水をたして普通のカレーになったけど


すごい量になっちゃったな…


するとカナのお母さんが様子を見に来た


『あんた達、これ全部食べなさいよ…』


カナのお母さんは私達が作ったカレーを見て笑いを堪えながら言った


『全部食べられないなら…

ここの現場監督に責任をとってもらいましょう…』


カナのお母さんの視線が私達からカナのお父さんへと移った


『写真カシャカシャ撮ってばっかで

子供達を見てなかったのかしら…?

全部食べれるわよね?』


カナのお母さんの後ろで私達は手を合わせて必死にジェスチャーでお父さんに謝罪した


カナのお父さんが犠牲に…


申し訳ない気持ちでいっぱいです…


「任せておきなさい…

お父さんが食べてあげるからね」


カナのお父さんは目尻をさげて優しい笑顔を私達に向けた


私達はみんなでガッツポーズ


そんな私達をよそにカナのお父さんとお母さんは仲良さそうに話していた


いつか私もカナのお母さんみたいになりたいな…


そして…いつかカナのお母さんとお父さんのような家庭をもちたい



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