テキストサイズ

I'll protect you.

第36章 犠牲




《 楓さんと日向の邪魔はしないこと。

楓さんを挑発しないことを誓ってください。》




そう言われた俺は二人の仲が気になってはいたものの深く関与していなかった。



……でも、明らかにユウへの嫌がらせにしか思えない楓の行動に



我慢ができなかったんだ……



俺は楓を挑発してしまった。



シンのこと何か知っているだろうと……



それからの一週間シンは何も言わず……



いや、”何も言えず”に姿を消した。



そして、少しやつれたシンは坊主になって帰ってきた……



《 言ったじゃないですか。

挑発はするなって。

日向がなんとかしてくれてよかったですね。》




守りたいなら約束を守れ



そーゆうことなんだろ……



そして、シンもそれを守っているんだろ?



今まで、藤宮 淳が何もしてこなかったのは、



シンが最低限の約束を守っているからなのか?





ストーリーメニュー

TOPTOPへ