I'll protect you.
第36章 犠牲
いつもなら、廊下に立って待ってくれているみんながいない。
まぁ、こんな日もあるか と軽い気持ちでC組の教室に入るとそこには椅子に座っているカナとコウキ君と涼太がいた。
『どうしたのそんな落ち込んで!
帰ってご飯食べよ!
ところで、シン君は……? 』
シン君は部活に行く前、必ず私に会ってから行くのに
今日はシン君がいない
そして、この三人の様子がおかしい
さっきの先生の話を思い出す。
何も言わないカナとコウキ君の代わりに涼太が口を開いた。
「シンは……
停学になった……」
……なんで?どうして?
なんてことは一切思わなかった。
きっと私のせいだから……