テキストサイズ

I'll protect you.

第36章 犠牲



部室の端の方で小さくなっている楓




『……うっ……っ…!』




「楓……」




俺が楓の名前を呼ぶと、涙でぐしゃぐしゃになった顔を俺に向けた。




『……どうしてここに?』




「……さっきの話、全部聞いたよ。

今までよく一人で頑張ったな、楓」





……なにも出来なくて悔しかっただろ




一人で心細かっただろ




誰にも言えなくて怖かっただろ……





「お前はもう一人じゃない。


俺も一緒に戦ってやる」





ユウも楓も絶対に守ってみせる




ストーリーメニュー

TOPTOPへ