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I'll protect you.

第37章 独占欲



俺が問題を起こしたと学校から連絡を受けた母さんはすぐに飛行機でこっちに来た。



まさか来ると思ってなかった俺は、当然驚いたし、母さんの泣いてる姿を見て胸が傷んだ。



先生や俺が殴った奴等に何度も謝る母さんを見ては、


なんて親不孝な息子だろうか と自分を責めた。



それでも、母さんは一度も俺を責めなかった。




『心、ちゃんと優ちゃんには話したの……?』


「……」



言えるわけない。



優は絶対に自分を責めるから





『心、言わなきゃダメよ。

なにがあったか母さんにはわからないけど、

二人で乗り越えなきゃいけないのよ?』





「……母さん、俺……

母さんに恥かかせるかもしれない……」




海外出張ばかり行っている俺の父さんはなかなか家に帰っては来なくて、


小さい時から父さんのいない環境で過ごしていた俺は必然的に母さんに育てられた。


父さんがいない家に、母さんを一人でいさせたくなくて高校は地元の高校に進学すると決めていた。


だけど……


優を諦められなかった俺は途中で予定を変更してこの学校の推薦を受けた。


最初は、母さんにもこっぴどく叱られて何度も言い合いになったものの、


「優に会いたいんだ」


素直な気持ちを伝えると母さんは笑顔で俺を見送ってくれた。


俺の我が儘を聞いてこの街に送り出してくれた母さんに俺はこんな仕打ちをさせたんだ。



この先も、絶対に母さんを泣かせないって自信がない……




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