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I'll protect you.

第39章 3人

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光輝君からの思いがけない告白から数日




少しは気まづくなるのかなぁ~




なんて、普通の女の子思考をしていた私は絶句





「優!俺の弁当には唐揚げ二個しかなかったのに

カナには三個って……!!!!」



「だって、これ俺が自分で揚げて入れたんだもん。

自分で入れたもん」



「~~~優!」



『はははは……』





いつもと変わりません……




結果、光輝君は普通じゃないんです





「優、母さんが行くとこないなら俺と同じ大学に進学したらって言ってるぞ」




カナはお母さんからのメールを私に見せて来た。



でも……




『私、進学やめようかな……』




「「え“!?」」



カナもいるのに、私のお金まで払うとなると
お母さんとお父さんも大変だろうし……



奨学金は借りるな!ってお母さんは豪語してるし……




「金のことなら気にするな!

うちこれでも漁師だから金は大丈夫だ!!」



「そうだそうだ!カナの家なら大丈夫だ!」



いやいや、光輝君まで……



「俺、やりたいことないから大学行くんだけどな」


「俺も。カナと同じ大学ならやっていける気がするし」



え……



同じ大学って……



『二人とも同じ大学行くの!?』



初耳なんですけど……!!



「「うん」」



『言ってよ!!』


「ちゃんと言ったけど?

お前がうー!だのあー!だのいって唸ってるからわかんないんだろ」



ちょっと〜!!



『私もそこ行く!!』


「それは良かった。同じ学校に兄妹でいけば学費微妙に安くなるし」




こうして、



なんとも単純な理由で私はカナと光輝君と同じ大学に行く事を決めた。



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