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I'll protect you.

第43章 幸せの向こう側





窓側の真ん中くらいの席





出会った時も





再会した時も





いつもそこが彼の席だった





窓から射し込む太陽の光に照らされた茶色い髪





空を見上げる彼の横顔





2年前とは違う





少しだけ大人びた横顔







『心君!!』







私の声に空を見ていた深い青の瞳が私をとらえた。










「…優……?」







昔と変わらない優しい声で私の名を呼ぶ





そして、心君は私が大好きな





あの優しい笑顔で微笑んだ













「ただいま」













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