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ショートラブストーリー

第5章 遥(はるか)

脱衣室で降ろされると、 池上くんは服を脱ぎ出した。

「え!?何で!?」

「俺も入りたいから。一緒に入ろ」

「えぇ!?」

躊躇してるうちに、池上くんは全部脱いでしまい…私は後ろを向いた。

「はるか、入ろ。…脱がしてあげようか?」

ブラウスの襟を後ろに引かれ、肩があらわになる。

私は急いで胸を隠すと

「いい!!駄目!!自分でするから!!」

池上くんはくすくす笑うと

「じゃ、先入ってる。…早くおいで」

そして浴室へ入っていった。

シャワーの水音がしてきて、私は大きく息を吐いた。

翻弄されっぱなしだ…。

さっきから熱が引かない頬を押さえて、ふと目に入った鏡に写った自分を見る。

「え!?」

首筋にいつの間にかキスマークつけられてる!?

「やだ…もうっ!!」

悪態つきながらも、口元は緩んでて。

私、池上くんが好きだ。

自分の中ではっきり自覚できたから。

一つ息をついて、ブラウスを脱いだ。


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