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年下なんて関係ないっ!

第5章 長い長い片思い

野球をしながら、紗江さんの行方を追った。

同級生に話を聞きに行ったりもした。

でも、紗江さんの行方を知る人は誰一人いなかった。


甲子園には行けた。

決して、俺が優れていたわけではなかった。

優勝こそできなかったものの友情を得ることはできた。

将人兄ちゃんへの弔いになったと当時の顧問は男泣きをした。

でも、1番喜びを分かち合いたかった人は音信不通のままだった。



そして、それは偶然だった。

奇跡だと思えた。

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