テキストサイズ

俺の好きな人

第15章 真琴と直樹の思い









頭を撫でられている感触。
気持ちがいい。
この手は誰の?
あぁ、これは瀬戸の手だ。
夢か、俺は瀬戸に依存してしまっていた所もあったのかもな。
だから夢にまで。









夢ならいっそ、甘えたい。
好き。大好き。
ダメだ。この気持ちは言えない。
知られてはいけない感情。











俺が瀬戸といる限り、兄貴は瀬戸に何をするかわからない。
今までそうだった。
俺が兄貴以外の人を好きになれば兄貴はその人に.........。
だから、だめなんだよ。瀬戸。










もう笑った顔見られないのかな。
触れないのかな。
声も聞けないのかな。
名前も呼んでくれないのかな。











俺はただ。
悲しくて涙が溢れてきた。
そしてやっと今この瞬間が現実だってわかった。












                          

ストーリーメニュー

TOPTOPへ