
不良彼氏
第2章 転校生
ジリリリリリッ♪
いつもと同じ時間に目覚まし時計をとめて
いつもと同じように制服に腕を通して
いつもと同じように家を出て
いつもと同じように学校に行って…
昨日までいつもと変わらなかった日常が今日変わった。
君に出逢うまで…
「優希おはよー!」
私に声をかけてきたのは高校になってできた友達の莉音。
「莉音おっはよん」
この光景も毎日と変わらない。いつも通り。
でも、なんか今日は違う…
ガラガラ
「はい、みんな席着け。転校生を紹介するぞ。」
なるほど!だからなんか違ったのか。笑
「入れー」
先生が転校生に声をかける。
みんなざわざわして、転校生を凝視していた。
入ってきた転校生が予想できないような人物だったから
髪は金髪で襟足が長くて右耳にはシルバーのピアスが2.3個つけられていて、制服は完璧に着崩し、あきらかに校則違反している不良だ。
うちの学校はそこまで校則厳しくないけど…この転校生は初日そうそうやりすぎではないだろうか。笑
まあ、それは置いといて、とりあえずクラスの女子の黄色い歓声がすごい…笑
「かっこいー!」だとか「きゃー!」だとか…笑
でも、みんながそう言うのもわからなくはない。
確かにかっこいいとは思う。
でも、私は不良って言葉がちょっと引っかかる…
不良=怖いっていうイメージ笑
過去に何かあったわけじゃないけど、なんか昔からそんなイメージがある…笑
とりあえず、転校生は空いてる席に座ってHRは終わった。
