〜Strawberry JAM〜
第1章 〜失業〜
ーバタバタバタッ。
沈んだ気分のまま母との通話が切れた
携帯電話に目を向けていると
向かいから誰かの走る足音がした。
『ちょっと…!!』
「??」
足音に気づき顔を上げると
サングラスを掛けた男が目に入った。
その瞬間
『ケータイ貸して!!』
「え、ちょ、ちょっと待っ…。」
その男は私の手から携帯電話を奪い
そのまま後ろに走り去った。
「待ってください!私の…。」
『おい!居たぞ!』
ーバタバタバタッ!
「きゃっ。」
その男を追いかけるように
走って来た2人組にぶつかり
私はその場に尻もちをついてしまった。
「な、なに??…私のケータイ!」
状況がわからぬまま私もその人を追いかけた。
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