不良の道
第4章 兄貴と…
グイッ
俺は兄貴に腕を掴まれ
抱き締められる。
吉野は苦笑いしながら
こちらを見ている。
は……恥ずいし…
何で16の俺が兄貴に抱き締められてるんだよ……
ギュウー
痛いぐらい抱き締められる。
兄貴の顔が見れず
気になってしょうがない
[……はぁ。分かったよ~。
今日の所は退くから……またね!弟くんっ]
吉野は俺にウインクをして階段を上っていった。
兄貴は俺を抱き締めたままで…
[あ…にき?どうしたんだよ??
そろそろ離してくんねーかな?]
俺が兄貴に言うと
やっと離してくれたが……
グイッ
また、腕を引っ張られる。
[ちょっと!こいっ!]