不良の道
第6章 夜は二人っきりで秘密の時間
時計を見ると8時を回っていた。
8時か…
学校に行かねーと、
でも、こいつどうすんだ?
[おい、マジでどうする?]
[……じゃあ、先輩について行くっす]
[…はぁ?]
[だって、先輩ランク4すよね。喧嘩の腕前見てみたいっす!ボス倒すんすよね!!]
[やめろ!ついて来んなっ!!アホ]
[何でっすか?]
[……そ…れは…]
だって
兄貴なんだぞ?
俺は、勝てるのか……?
兄貴の実力を知って
正直…勝てる自信なくした。
俺は深いため息をつく。
[どうしたんすか??]
[ボスを倒す前に吉野って奴を
倒さなきゃならねーから、面倒なだけだ。]