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幸せな時間

第2章 きっかけ

「クモ。 虫!  頭についてるよ」


「え!! ウソ! どこ?
 待って。どうしよ」

虫が大嫌いな私は、突然の指摘に驚く。

「ねえ取って!お願い」

涙目になりながらお願いした。


「はい。とれたよ。」

「ありがとう。ごめんね。」

「いいよ。全然」




虫が取れたことに心底安心しながら、
渡辺くんにあんなところを見られてしまい、本当に恥ずかしかった。




残りの1コマはさっきのことで頭が一杯で、全然頭に入ってこなかった。

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