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胸にお兄ちゃんの視線を感じる。

俯いた私の目にも
その紅い尖端が固く立ち上がっているのが見えて
すごく恥ずかしい。


「明かり、消して‥‥」


やっとのことで呟いたけれど


「その可愛い顔と身体が見えなくなるから、駄目‥‥」


お兄ちゃんの顔が近づいて
私は目を閉じた。

優しく唇を押し当てるだけだったさっきまでの口づけとは
違う

私の唇の上をゆっくりとなぞっていくお兄ちゃんの熱い舌先
ぞくりとして
思わず奥歯を噛み締める。

一回りした舌が私の唇の隙間に入り込んで
開けてとばかり
固く噛み合わせていた歯列をノックする。

力を抜くと
お兄ちゃんが私の中へ滑り込んできた。


「‥‥ン‥‥」


もっと開くようにと促す
お兄ちゃんの唇と舌

もっと
もっと

少しづつ深く
大胆に

柔らかく絡みつくように求められて
目眩がするほどの甘い快感

心も身体も溶け落ちて
朦朧としていく意識

身体の奥
あの甘い爪痕が疼くのを
感じる。