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禁断兄妹

第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~


私の髪をすくように撫でていたお兄ちゃんの指先
滑るように背中に下りてきて
無意識に身体が震える。

口づけられながら
背中から両足
両腕
熱い指先が微かな力で
肌の上をゆっくりと滑っていく。

深く狂おしい口づけと
まるで一枚空気の層を挟むような繊細な愛撫に
乱れていく呼吸
どんどん熱くなっていく身体

けれど
お兄ちゃんの指は私の胸に近づいては離れて
その膨らみにさえ触れない。

太ももをなぞる指先も
下着には触れずにまた離れていく。

触れて欲しい

強く抱き締めて欲しい

そう思った瞬間
焦らされていることに気づく。

薄く目を開けると
私を見つめている妖艶な視線

焦らされてる気分は、どう‥‥?

そう言ってるみたいな微笑み

意地悪なお兄ちゃん

でも
好き

再び目を閉じて
甘い口づけと意地悪な指先に
身を任せる。

身体は熱くなるばかりで
自分でもはっきりとわかるほど
下着が濡れていく。

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