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禁断兄妹

第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~


「柊‥‥」


切れ長の美しい瞳が
瞬く。


「ありがとう‥‥」


思わず零れたのは
ありがとうの言葉

目の前の星のような瞳は
更に瞬いて

眩しい

溢れだす想いに突き動かされて
私は柊に両手を伸ばした。

頭を抱くように首に両手を回して
自分から
唇を寄せた。

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