禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
「‥‥ッ!」
入れられたことで
自分のそこがどれだけ溢れかえっているか
はっきりとわかる。
こんなになっているなんて
恥ずかしさに目を強く閉じる。
少しだけ入れられた指は引き抜かれて
また少しだけ入れられて
何度も繰り返すその度に
少しずつ奥へ進んでいることに気づく。
「‥‥はあ‥‥っ‥‥」
さっきより奥
ああ
また
さっきよりも
奥
指を入れられるのは初めてじゃない
でも
こんなに奥まで
全ての感覚と意識が
自分の身体の内側と柊の指先に集中する。