禁断兄妹
第33章 熱帯夜 ~ひとつになる夜~
「痛い‥‥?」
強く閉じていた目を開くと
狂おしい表情で私を見つめている柊
その唇は軽く開いていて
柊も息が荒い。
私は首を振った。
「じゃあ、続けるよ‥‥」
再び差し込まれた指が
私の中を広げるようにゆっくりと蠢めき始めた。
「あ、あ‥‥んッ!」
小さな円を描くように私の中で回る指先
痛みはない
ただ
恥ずかしいくらい身体が疼く。
差し込まれて
動かされて
引き抜かれて
柊に見つめられているのも忘れて
むず痒いような甘い感覚にわななき
声を上げる。
私の欲望は水音を立て
内腿を伝い
零れ落ちていく。