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ダメンズlove

第2章 謎多きダメンズ・コウイチ

なかなか椅子に座らない私を見て、コウイチさんは少し困った顔をしてから、少し強い口調で『いいから座れって』と言い、私を睨んだ。

私も負けじと睨み返しつつ、他にいるお客さんの手前もあって、渋々コウイチさんの隣の椅子に座った。

『これでも、もうヤバいっつって途中で抜けて来てんぞ』と優しく言うコウイチさんの言葉に急に涙が出てきて、私は巻いたままのマフラーで顔を半分隠しながら我慢していた。

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