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カノキドでいず

第5章 カノキド1P集

~セト~

僕は人の心がよめる。人以外の生き物も。そんな僕はいつの間にか赤い目の化け物ってみんなに呼ばれた。

話がしたいのに、声をかけたいのに、相手の気持ちがわかって怖くて話せない。

「僕は化け物だから………」
きっとこのお姉ちゃんも僕を嫌う
「そんなことはないよ。真っ赤な色はヒーローの色だから、おびえていなくてもいいんだよ」

~カノ~

怪物になった僕は周りから「嘘つき」
と呼ばれる。でもどうしようもなかった。つきたくなくてもついちゃうんだから…………きっと優しいお姉ちゃんも僕を「嘘つき」って呼ぶんだろう

「しゅうやくん!しゅうやくんは嘘が上手だよね!」
「え……」
「でも…一つお願いね?気遣いのできる優しい嘘をついてあげてね」

~キド~

私はいつも誰かに鑑識されていた。ずっと見られるのがいやだった。
“もうやだ”って叫んだら周りから見えなくなっていた。
私はここにいるよっていっても誰もきづいてくれない。空気になっていた

「つぼみちゃん!いたいたー」
でも彼女は必ず見つけてくれた

「いつも誰かがねてたら布団かけたり花に水やってくれてるのってつぼみちゃん?」
「…………うん」
「えらいね!!誰にも気づかれなくてもそういうことができるつぼみちゃんは優しいね♪」

「…………」

「みんなはね立派なヒーローだよ!!人の気持ちを理解してあげられて、優しい嘘つきで誰かにわかってもらえなくてもみんなを助けるヒーロー!!私とは大違いだな~」


そんな彼女が死んだ

いつも私たちのそばにいてくれたお姉ちゃん。そしてヒーロー。私たちはアヤねえがいったたくさんの人を助けられる“ヒーロー” になるよ
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