幼なじみはドSで超エッチ
第10章 10,愛する人へ
━━ピーポーピーポー…。
救急車のサイレンが鳴る。
力哉は酸素マスクをつけられていた。
苦しそうに息をしている。
額には汗をかいていた。
しばらくして病院についた。
「名前は橋本力哉くん、17歳。血圧…………」
と救急隊員が細かく説明をしている。
説明が終わると、力哉は手術室に運ばれた。
手術室のランプが点灯した。
「力哉……っ…」
「七海ちゃん…1回座ろ?」
航平くんに言われた通りに、私は近くのソファーに腰かけた。
力哉死んじゃうのかな…。
嫌だよ…そんなの…。
「七海ちゃん…力哉は七海ちゃんの事、まだ好きだよ…」
「えっ?」
「あいつさぁ心配性だから、桃代に元気だったか?とかちゃんと食べてるか?とか聞いてたんだ…」
そうだったんだ…。
だから桃代が毎日来てくれてたんだ…。